昨日のDAY04「機関投資家の影」の回では、市場の巨大な波を意識していただけたでしょうか。今日は、その波を「どのくらいの長さで乗りこなすか」という時間軸(投資スパン)のお話と自分に合った時間軸の選び方についてです。
01. 3つの時間軸 ~あなたはどのスタイル?~
株式投資には、大きく分けて3つの時間軸があります。どれが正解というわけではなく、自分の生活スタイルや性格に合わせることが「継続」の鍵です。
1つ目はデイトレードです。
このスタイルは数分〜1日で完結させることが特徴で、翌日には持ち越しません。そのため夜間の暴落リスクがない利点というがありますが、一方で機関投資家のアルゴ取引と共存する技術やザラ場中の動きを読み取る能力も求められます。
慣れないと秒で万単位のお金が解けるので個人的にはおすすめしません。当サロンでもデイトレについての言及は少ないと考えてください。
2つ目はスイングトレードです。
このスタイルは数日〜数週間スパンで行うことが多く、例えば10~30%程度の利益を狙うイメージです。個人投資家に最も人気のスタイルで比較的、個人投資家も取り組みやすい部類でしょう。当サロンでもスイング目線の銘柄情報を「個別株」や「トレンド株」というトークルームで流します。
最後は中長期投資です。
これは数ヵ月や場合によっては数年スパンで保有することを目指すスタイルで、主に企業の成長や配当を重視することが多いですね。
例えば決算発表で出た情報(決算資料の数字変化や中期経営計画の内容など)を根拠に買い、次の四半期決算や来期の通期見通しが出るまで保有するといった流れになります。
私個人としてはこのスタイルを最も好んでおり、利益面でも長く保有する過程で大きく育てやすいです。例えば流れに乗れば50%の利益を取ることも可能ですし、「株価2倍+配当利回りも大きく跳ね上がる」といったケースもありました。
ただ長く保有するということはそれだけ資金が拘束されるということもあるので、資金が少ないと幅広い銘柄には取り組みづらいというデメリットもあります。
資金が少ないのに分散投資をしてしまうと銘柄が当たっても大きく増えないので、そう考えると集中投資で良いのですが・・・長く持ち続けるというのは退屈で市場の荒波にも影響を受けやすいのでご自身の性格を考える必要もありますね。
02. 「不一致」が破滅を招く
最もやってはいけないのが、「時間軸のすり替え」です。最も多い失敗例はデイトレのつもりで買った銘柄が含み損になった時に「この株は利回りも高いし将来性もあるから長期保有に切り替えちゃおう」と自分を正当化するパターンと考えています。
結果としてどうなるかというと、資金が拘束(塩漬け)されるばかりか、次のチャンス(他にもっと良い銘柄)があっても乗れなくなります。また、最終的には「含み損に耐えきれなくなって致命的な損失確定をさせられる」もあるあるパターンです。
売買が上手な投資家は、エントリーする前段階で「どの時間軸で戦うか」を確定させています。時間軸が変われば、見るべき指標も、損切りの位置もすべて変わるからです。
例えばデイトレをするのであれば配当利回りよりも値動きが軽くて流動性の高い銘柄かどうかが重要となります。
スイングトレードであれば不必要に上下に動く銘柄より、安定してじわじわと上がってくれる銘柄の方が精神的に楽かつ最終的なリターンも大きくなることが多いです。
中長期投資であれば配当利回りや直近の決算内容、進捗率が重視されます。そこに日中の値動きの軽さはあまり関係ないのです。
自分がどんな売買スタイルを好み、どういった銘柄を必要としているのか。これを念頭に置いてサロンの情報も吟味してくださいね。
03. このサロンでの「時間軸」の扱い
私がこのサロンで提示する銘柄情報の多くは、主に「スイングトレード」から「数ヵ月の中期投資」を想定しています。
理由としては私自身がこの時間軸で行うことが多いという点と、兼業投資家の方でも無理なく利益を狙え、なおかつファンダメンタルズ(企業の価値)が株価に反映されやすい期間だからです。
もし皆さんがデイトレをしたいのであれば、「トレンド株」のトークルームに出てくる銘柄の中から需給(板や歩み値)を判断して売買すると良いと思います。ただデイトレ目線で選んでいるわけではないのですべてがデイトレもできる銘柄ではないです。
いずれにせよ、自分のライフスタイルに合わない時間軸で戦うのは、慣れない靴でマラソンをするようなものです。まずは自分の時間軸をライフスタイルや性格から決めましょう。